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公開日 2024年8月20日

ジュネーブ条約:優先事項の共有と継続的妥当性

武力紛争の犠牲者を保護するための根本的なルールを定めるジュネー ブ諸条約は、武力紛争の犠牲者を保護するための国際人道法の礎で す。戦時における痛みや苦しみを和らげ、人間の尊厳を守ることを目的 として構想されたジュネーブ諸条約の内容は、人類の歴史に刻まれた先 見性のある前進です。

ICRC の保護を表す標章を表示する旗
「外交会議を招集するのは ICRC であってはいけません。むしろ、公共の 機関が召集する方が正道です。当初から、それはスイス政府でした。スイ ス政府は、自らの伝統と赤十字に対する支持に忠実であり続け、中立性 と平和という理想を見事に体現しているのです。」
1971 年~1979 年 ICRC 副総裁ジャン・S・ピクテ
「これらの条約が適用される機会が決してないように、というのが我々の 最も切なる願いです」
元スイス連邦大統領および外交会議議長マックス・ プティピエール、1949 年ジュネーブ外交会議議事録
すべての国々、したがって人類全体が、この分野で果たす役割を持って います。国際人道法の尊重は、敵側の人道性を守るだけでなく、私たち 自身の人道性を守ることを、今日、そして将来的に可能にします。あらゆ る紛争の中で、国際社会は国際人道法(IHL)の尊重と実行を政治の優 先項目としなければなりません。
ICRC 総裁ミルヤナ・スポリャリッチ、 2024 年 3 月 9 日のプレスリリースで
今年 2024 年は、全く最初のジュネーブ条約成立から 160 周年、現行の ジュネーブ諸条約の成立から 75 周年を迎えます。 歴史は、世界平和のために私たちが何をすることができたかを思い出さ せてくれます。他方で、歴史は、最新の動向を通じて、私たちが全く何も 得てないこと、基本的人権も平和も得てないことを痛感させるのです。 行動すること、共に行動することが緊急に求められています。それは私た ちの人道的義務なのです!
スイス連邦外務大臣および連邦議会議員 イグナツィオ・カッシスによるジュネーブ国際連合人権理事会第 55 会期 開会演説