ラジオとテレビ
娯楽や情報収集のために最も多く利用されるのは、テレビである。テレビでは、外国で制作された番組が多く放送されており、国営放送の視聴率は3分の1以上に上る。ラジオとテレビの市場は自由化されおり、9割を超 える世帯でデジタルテレビが視聴されている。ラジオ機や超短波放送に代わり、大半でデジタルラジオのDAB+が使用されている。

ほぼ全ての世帯にテレビがある。現在でもテレビは、情報収集や娯楽で最も多く利用されているが、90年代以降、テレビの消費は、3つの言語圏においてほとんど増えていない。国民の3分の2は1日平均2時間以上テレビを視聴している。
テレビ放送のインフラは、約300ある国営、および地方の局によって運営されている。国営放送のSRG SSRは、2021年、スイスのドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏の番組放送によって、市場の約3割を占めている。テレビ放送は、同じ言語を使う隣国からの大きな影響を受けている。従来のテレビ視聴者数は現在でもYoutube視聴者の数をはるかに超え、ストリーミングサービスNetflixの視聴者数のおよそ2倍にあたる
ラジオ:発展と利用状況
もともと国営だったテレビ、ラジオ放送は、80年代以降に自由化・民営化されたが、ラジオの聴取率は、国営放送が5割弱となっている。ストリーミングサービスやポッドキャストサービスの増加にも関わらず、15歳以上の国民のほぼ全員がいまだにラジオを利用しており、その中の半数以上は毎日ラジオを聴いている。ラジオの利用時間は、年齢が上がるほど高くなり、その目的は主に音楽鑑賞である。 1920年代中頃に最初のラジオ局が誕生した。30年代初頭には、公用語であるドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の中波放送が始まった。70年代には、時代遅れとなった中波に代わり、スイス全国に超短波放送が広がった。1999年からデジタルラジオのDAB方式が導入され、2015年以降は超短波放送の普及率が継続的に減少する中、DAB+方式がこれに取って代わっている。