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公開日 2026年5月8日

生物多様性

地球上の生命にとって不可欠なものである。この用語は、生息地、種、遺伝子の多様性と、それらの相互作用を指す。ティチーノ州からジュラ州に至るまで、スイスはヨーロッパの中心に位置し、数え切れないほどの種に生息地を提供する驚くほど多様な景観を誇っている。スイス政府は、直面する脅威から国内の生物多様性を持続的に保護し、促進するための戦略を策定している。

岩だらけの谷を流れる清らかな山岳地帯の川。周囲は緑豊かな針葉樹林に囲まれ、背景には雪を頂いた高い山々がそびえている。

微気候(マイクロクライメイト)と地形 ――生物多様性の恩恵

スイスには、牧草地、河岸、湿原、森林、さらには都市部に至るまで、230以上の自然生息地が存在する。また、約5万6,000種の植物、菌類、動物が生息している。スイスの豊かな生物多様性は、多様な気候と景観の賜物である。種の多様性は、特にアルプス地域や森林において非常に高い。河川や小川もまた、多くの希少種の生息地となっている。

生物多様性の減少

スイスの生物多様性は、1900年以降、大幅に減少した。19世紀後半には、工業化や河川改修などにより、種多様性が急激に低下した。今日、生物多様性喪失の主な要因は、都市の無秩序な拡大、土地と水の集約的な利用、外来侵入種の拡大、そして農業における殺虫剤の多用や窒素投入である。加えて、牧草地をはじめとする多くの自然生息地がますます均質化している。この減少は、種の多様性、遺伝的多様性、生息地の多様性という、生物多様性の3つのレベルすべてに影響を及ぼしている。現在、全生息地の半分、全種の3分の1が脅威にさらされている。種の多様性の減少は、遺伝的多様性に悪影響を及ぼす。統計上の数字が増加している場合、その多くは他の分布域からの種の侵入によるものである。現在、スイスでは1,000種以上の外来種(動物、植物、菌類)が確認されており、そのうち約15%が問題のある種に分類されている。

保護対策

スイス連邦憲法は、連邦政府と州に対し、生物多様性を長期的に保護することを義務付けている。自然資源の保全は、自然・文化遺産保護法、環境保護法、狩猟法、水質保護法、漁業法、遺伝子工学法など、いくつかの連邦法に明記されている。生物多様性の持続可能な利用に関する法的規定は、空間計画法、農業法、森林法、国立公園法に見ることができる。

スイスはまた、動物、植物、その他の生物の種数の世界的な減少を食い止めることを目的とした1992年の「生物多様性条約(CBD)」に署名している。これを受けて、スイス政府は2012年に、国内の種の多様性、生態系、遺伝的多様性を保全するための「生物多様性戦略」を策定した。第一段階(2017〜2024年)では行動計画によって目標を補完する対策が講じられ、第二段階(2025〜2030年)ではその内容が延長・精緻化されている。

生物多様性を保全するためのこうしたあらゆる努力にもかかわらず、スイスの生物多様性は依然として脅威にさらされている。

自然公園と野生動物保護区

スイスには現在、約20の自然公園があり、そこでは動植物が自然のままに繁栄することができる。1914年に設立されたグラウビュンデン州のスイス国立公園は、最高レベルの保護を受けており、国際自然保護連合(IUCN)によって原生自然地域に分類されている。

2008年以降、連邦自然・文化遺産保護法に基づき、新たな公園の創設が可能となった。生態系を保全するため、スイスは野生動植物の保護区も設置している。これらの野生動物保護区への立ち入り、車両の通行、上空の飛行は禁止されている。標識で明確に示されているこれらの区域は、主にアルプスやプレアルプスに位置している。連邦環境局(FOEN)のウェブサイトでは、スイス国内のすべての野生動物保護区に関する情報を掲載したインタラクティブ・マップを提供している。

加えて、特定の季節に設定される保護区もあり、そこでは野生動物が、冬には邪魔されることなく餌を探し、春には子育てをすることができる。

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