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公開日 2024年7月18日

スイスの歴史

スイスは、幾世紀にも渡り、都市や農村部におけるさまざまな形の同盟関係から現在の26州からなる連邦国家へと発展した。スイスは、多くの西ヨーロッパ諸国と同じような発展を遂げてきたが、その中には特異性や独自性も孕んでいる。

多くの武装した男たちが描かれた絵。男たちは手で宣誓を示している。

スイスは、地理的にヨーロッパの中央に位置しているだけではない。そのことにより、スイスも隣国と同じような歴史的発展を遂げてきた。当時、スイスの領土はローマ帝国の一部であり、中世初期にはキリスト教化、民族大移動、様々な民族による支配などが行われていた。中世後期になると、徐々に現在のスイスの前身である『スイス盟約者団』へと発展していった。

宗教改革や西欧におけるキリスト教の分裂は、ヨーロッパの広い範囲において、さらにスイスにも対立や軍事的な紛争をもたらした。同時にスイスには、現在もなお存在する中立という特徴が生まれた。

フランス革命とそれに続いてスイスをも襲ったナポレオン戦争により、スイスは、中立という立場を避けることは出来なかった。フランスの占領によって作られた『ヘルヴェティア共和国』は、スイスの現在の国境を定め、固く結ばれた地域は、独立した州となった。これらの経過を経て、近代連邦国家へと発展していった。

20世紀において、スイスと隣国の強い結びつきが示される一方で、スイスは完全に独自の道を歩んだ。スイスは、他国と同様に二度の世界大戦にまともに遭遇したにも関わらず、破壊的な被害を免れた。さらに冷戦時代、スイスは、西ヨーロッパと同様に発展を遂げたが、西東間において中立と調停役を維持することが出来た。冷戦後、スイスはヨーロッパの経済的な協力体制に参加する一方で、欧州連合とは距離を取り続けた。

起源から中世まで

新時代

連邦国家への道

20世紀のスイス